2024年1月10日に開業27年を迎えたイオンスタイル大津京が閉店しました。
食品、衣料、雑貨、家電なんでも揃うショッピングセンターとして、地域住民にはなくてはならない店舗として愛されていました。特に夏場はクーリングシェルターとして、4階のフードコートを中心として、高齢者や子供たちの猛暑避難場所にもなっていました。
本記事ではかつて活況があったイオンスタイル大津京の記録をまとめていきたいと思います。
1996年11月2日に大津京(当時の西大津)に開業したイオンスタイル大津京(開業当時はジャスコシティ西大津)。
イオン直営売場をメインにASBee、ライトオン、ダイソーなど有名チェーン店舗を含む数十店舗のテナントで構成された店内はJR大津京、京阪大津京駅に近いこともあり平日でもそこそこ賑わいがあります。また近くにマンションが林立していることも賑わいの要因です。
- 4Fフードコートは平日でも人気スポット
- 4F食堂街にはたかばしラーメン、サイゼリヤなど有名店も
- 喫茶コーナーもある未来屋書店
- JEUGIA音楽教室、英会話、パソコン教室も賑わい
- 売場スペースが広いシューズショップASBee
- 100円ショップのダイソー
- 2Fにはファッション衣料チェーンのライトオンも
- 閉店の噂あれど
- 建物建て替えで一時休業予定 2024年1月10日で一時休業
- 解体工事は’24年1月末から’25年5月末
- 建替え後はマンションへ 一部にイオン店舗
- 閉店4日前夕刻に覗いてみた
- 店舗前ポストも1月中旬で撤去
- 周辺のマンション住民のお買い物はどうなる?
- ’24年2月時点の状況
- 建設予定のマンションは地下1F、地上15階建て 戸数は千戸
4Fフードコートは平日でも人気スポット
4Fフードコートは土日祭日は家族連れで大賑わいですが、平日も学生や高齢者の憩いの場となっています。特に高齢者にとっては冷暖房が利いた店内はオアシスとなっているようです。
マクドナルド、リンガーハット、千客万来まねきだこ、1Fにはケンタッキー・フライド・チキン、ミスタードーナツなどファストフードも充実しています。
4F食堂街にはたかばしラーメン、サイゼリヤなど有名店も
フードコートの南側に位置する食堂街には「たかばしラーメン」「サイゼリア」などの有名店も軒を並べています。
※「たかばしラーメン」はすでに9月30日をもって閉店しています。
喫茶コーナーもある未来屋書店
4Fの未来屋書店の店舗スペースは広く、喫茶コーナーもあり、本を読みながらゆっくり寛ぐことができます。コミックが中心ですが、販売されている書籍の種類も多いです。
JEUGIA音楽教室、英会話、パソコン教室も賑わい
JEUGIA音楽教室、英会話、パソコン教室も連日生徒さんたちで賑わっていました。
売場スペースが広いシューズショップASBee
ASBeeは現在、全国383店舗を展開する業界最大手のシューズチェーンですが、3Fに展開している売場スペースは広いです。スポーツ、カジュアル系シューズが多いようですね。
4Fにはスポーツオーソリティの靴売場、2Fにもイオン直営シューズショップもあるので、イオンスタイル大津京は靴を買うには便利です。
100円ショップのダイソー
3Fには100円ショップのダイソーもあります。
2Fにはファッション衣料チェーンのライトオンも
2Fにはファッション衣料チェーン大手のライトオンも健在。
閉店の噂あれど
ちまたではイオンスタイル大津京の閉店の噂が流れているようです。根拠となっているのは借地契約が30年となっていて、あと3年ほどで契約が切れるという話から。
大津京周辺はこれからもマンションが新築され、周辺人口がどんどん増えていきます。大型店舗がなくなるのは周辺住民にとってかなり困ります。ブランチもありますが、JR大津京駅から歩くと少ししんどいです。これから高齢者もどんどん増えていくので、公共交通の便が良く、寛ぎのスペースがあるイオンスタイル大津京はなくしてほしくないですね。
建物建て替えで一時休業予定 2024年1月10日で一時休業
建物建て替えで一時休業予定であることが新聞紙上で報じられました。
2023年10月31日に京都新聞が2024年1月10日に営業終了を速報で報じています。
11月2日新聞チラシ広告で閉店セール告知
11月2日の京都新聞朝刊に11/3から開催の売りつくしセールチラシが入っていました。
いよいよ本格的に建て替え準備が始まりました。チラシ上では営業終了ではなく、一時休業となっています。今後の動向に注目していきます!
▼イオンスタイル大津京公式サイト
解体工事は’24年1月末から’25年5月末
店舗棟地上5階建、駐車場地上4階建の解体工事は’24年1月末から’25年5月までの約16か月間を予定しているそうです。
建替え後はマンションへ 一部にイオン店舗
12/28付けの京都新聞オンラインで建替え後はマンションとなり、一部にイオン再出店と報道されています。
建替え後は現在の4階建て売り場ではなく、1階のみ食品中心の売場のみになるのでしょうかね?
新聞記事によれば、北側駐車スペース、南側店舗スペースにマンション建設とありました。南北2棟のマンションができるのでしょうね。
南棟の一部にイオン店舗が設けられるとのことですが、食品、日用品のみなのか、衣料品売り場はあるのか、気になることがいっぱいですね。
まだ建替え後の概要は発表されていませんが、京都伏見のイオン一体型マンションが’24年7月に竣工されます。あくまで参考程度の情報で、実際こうなるということではありません。
閉店4日前夕刻に覗いてみた
閉店4日前1月6日の夕刻にイオンスタイル大津京を覗いてみました。
土曜の夕刻、3連休初日だけあって結構人が多かったです。
大津京住民の憩いの場になっていたフードコートにも大勢の人がいました。建て替え後はこのようなスペースは設けられるのでしょうか?
大津京で一番大きかった本屋・未来屋書店。大津京にはもうこれだけの規模の本屋は作られないでしょうね。本当に残念です。
店舗前ポストも1月中旬で撤去
イオンスタイル店舗前にあった郵便ポストも1月中旬に撤去されます。撤去後はJR大津京駅前にある郵便ポストを使うよう案内もされています。
周辺のマンション住民のお買い物はどうなる?
新聞紙上によれば、場所がないということで、臨時店舗は設置されないとのこと。すぐ横のマンションが2棟、京阪大津京駅前のマンション4棟の住民の方はかなり不便になりますね。たしかタワーマンション売り出しの際はイオンがすぐ近くにあることも売り文句になっていたはず。
近隣スーパーのバローは旧国道を渡らなければいけず、長い信号待ちがネック。ブランチのマックスバリュー、その隣のフレンドマートは徒歩ではつらい距離です。
大津京駅周辺には業務スーパー、スギ薬局、セブンイレブン(旧ハートイン)、ファミリーマートがありますが、生鮮食品は扱っていない。せめて、定期的にでも生鮮食品を販売するマルシェ(市場)でも開催されたらいいですね。
’24年2月時点の状況
’24年2月11日の建物の状況です。イオンの看板が下ろされ、玄関前周囲を塀で囲んでいます。建物の解体作業はまだ行われていません。
JR大津京駅からイオンスタイル大津京跡に繋がるタワーマンション下の京都銀行、小児科、歯科前の通路は休日休診もあり人通りがほとんどありません。イオンスタイル大津京が開業していた頃は結構な人通りがありました。
建設予定のマンションは地下1F、地上15階建て 戸数は千戸
2024年4月23日の京都新聞朝刊紙上で建設予定マンションの概要が報道されました。
報道によれば、イオンスタイル跡と北側の駐車場跡にそれぞれ1棟、計2棟が建設され、総戸数は千戸となり、県内最大規模となるとのことです。
イオンスタイル跡は地下1階、地上15階建ての店舗一体型で総戸数は627戸を2028年までに建設。北側駐車場跡は地上15階建て362戸を2030年までに建設。
京都新聞の報道では入居後増加する児童数を懸念していますが、少子化と学区が滋賀学区、長等学区とふたつに分かれることで分散されるので、現時点では小学校の受け皿の心配はないようだと述べています。
ただ、JR湖西線大津京駅、京阪大津京駅の乗降客が急増するのは間違いないでしょう。