烏丸半島はかつて国内最大級のハス群生地だった
草津市の琵琶湖烏丸半島湖岸一帯にハスの群生地帯があったことをご存じでしょうか?
烏丸半島は敷地内に琵琶湖博物館、草津市立水生植物公園みずの森があり、9月には地元出身のミュージシャン西川貴教さんが主宰する”イナズマロックフェス”が開催される場所でもあります。
この半島の琵琶湖岸一帯は国内最大級のハスの群生地でした。その広さは甲子園球場のグラウンドの10倍ほど、およそ13ヘクタールもあり、夏になると多くの観光客が訪れていました。
2016年に消滅したハス群生
しかし、猛暑に見舞われた2016年夏にはハスが全く生育しなかったのです。毎年、あれほどの美しい群生を見せていたハスが姿を見せなかったことで、当時かなり話題になりました。
草津市の調査では花だけでなく、地下茎ごと消滅していたとの報道がありました。
当時、この状況を記事にしてニュースサイト”ガジェット通信”に寄稿させていただきました。
原因は枯れた葉の堆積
当時、爆発的に増えた外来種ミシシッピアカミミガメやアメリカザリガニが根を食べてしまったのではとか、飛来数が多くなったオオバンが食べてしまったのではないかという憶測が流れました。
滋賀県と草津市が原因をさらに調査したところ、枯れた葉が大量に湖底に堆積し、土に蓋をしてしまい、土に酸素がなくなったことでハスが呼吸できなくなったためということが分かりました。
2017年4月『ハスいっぱいプロジェクト』スタート
短期間での再生は不可能なため、2017年4月に植木鉢の中でハスを栽培する『ハスいっぱいプロジェクト』が地域を巻き込んでスタート。琵琶湖に隣接する水生植物公園みずの森で、市民100人以上が参加しておよそ60種類のハス100本の植えつけを行いました。そして、7月にはピンクや白の美しい花を咲かせました。
2018年には草津市が復活に向けての実証実験開始
消滅したハスを復活させるべく、草津市が2018年、赤野井湾の一部に残るハスの地下茎を、もともとの群生地に植え替える実証実験も行いました。
その結果が草津市公式サイトで公開されています。
実証実験の結果を見る限り、早期に元の状態に戻すことは難しいようですね。残念です。