環境省が毎年行っているスギ雄花花芽調査の結果が昨年12月26日に公開されました。
花粉飛散量は前年夏の気温が影響する
スギ花粉量は前年の夏(6月~8月)の気象条件に大きな影響を受けるそうで、夏の日照時間が長く気温が高い場合にはスギ雄花の着花量が多くなるため翌年春の花粉飛散量が多くなるとのこと。
2022年の夏はかなり暑かったように記憶していますが、気象庁の発表でも”西日本では1946年の統計開始以降、1位タイの高温を記録しました”と報告されています。
スギ雄花の着花量は前年より多い
環境省の報告によれば、スギ雄花の着花量は前年より多かったとのことです。
本年のスギ雄花の着花量(ちゃっかりょう)については、東北北部と四国の一部では前年より少なくなりましたが、東北南部から九州にかけての多くの地域ではスギ雄花が前年より多くなっています。
2月上旬のスギ雄花の様子
2月4日に大津市皇子が丘公園裏の山間のスギ雄花の状況を観察してきましたが、まだ雄花の蕾は開いておらず、しばらくは花粉の飛散はないようですが、例年3月初めには盛んに花粉を飛ばすので安心はしていられませんね。
2019年3月2日に撮影したスギ雄花
2019年3月2日に撮影したスギ雄花の様子です。枝先いっぱいに花を付けていて、そろそろ花粉を飛ばす状態になっています。
スギ花粉の次はヒノキ花粉
スギ花粉飛散ピークが過ぎた3月下旬以降はヒノキ花粉飛散のピークとなります。
花粉対策どうする?
今年の春は花粉症の方々には大変辛くなると思います。少しでも症状を和らげるにはどうしたらいいでしょうか?
厚生労働省が公開している予防策をまとめてみました。
マスクをする
マスクは、花粉の飛散の多いときには吸い込む花粉をおよそ3分の1から6分の1に減らし、鼻の症状を少なくさせる効果が期待されています。
インナーマスクを付ければさらに効果が増します。
▼楽天市場で購入
うがいをする
鼻の粘膜には線毛があり、粘膜の上の異物を輸送します。うがいは、のどに流れた花粉を除去するのに効果があります。
顔を洗う
花粉が人間に付着しやすいのは表面に出ている頭と顔です。外出から帰ってきたら洗顔して花粉を落とすと良いでしょう。
服装に気を付ける
洋服に花粉がついてしまうので、花粉飛散している時の外出時には毛織物による上着やコートは避けたほうが良いでしょう。表面がすべすべした綿かポリエステルなどの化学繊維のものには花粉が付着しにくく、付着した花粉を吸い込む量を減らすことが期待されます。
衣類やカバンなどの花粉を払う際はウエットテッシュを使うと飛散を防ぐことができます。
メガネは効果あり?
メガネは花粉の飛散の多いときには、目に入る花粉を2分の1から3分の1まで減らすことができますが、眼の症状をどの程度弱くすることができるのかは明らかではありません。
ほかに気を付けることは?
花粉が人間に付着しやすいのは表面に出ている頭と顔です。頭の花粉は、帽子などで避けることが可能です。
滋賀県中南部でスギ花粉飛散量が多くなるのは2月末から3月にかけて、ヒノキ花粉飛散量が多くなるのは3月下旬から4月中旬になると思います。花粉症の方は早め早めの対策をしてくださいね。