2023年NHK大河ドラマ『どうする家康』のあと、2024年は紫式部をヒロインとした『光る君へ』が放送予定です。紫式部を演じるのは吉高由里子さんです。
紫式部は平安時代中期に実在した女流作家・歌人で、『源氏物語』の作者として名が知られています。
紫式部は大津市にある石山寺に参籠した際に湖面に映る月を見て『源氏物語』の一節を思いついたと伝えられています。
大河ドラマ「光る君へ」活用推進協議会の設立
大津市は大河ドラマ『光る君へ』の放送をきっかけに、石山寺をはじめ紫式部ゆかりの地がある大津市に多くの方々が来訪し、満足いただく取り組みを実施するため、2022年10月19日に”大津市大河ドラマ「光る君へ」活用推進協議会”を設立しました。
’23年2月1日市役所に垂れ幕が登場
2023年2月1日、大津市役所に「源氏物語誕生の地・大津」の垂れ幕が登場しました。垂れ幕には2024年大河ドラマ「光る君へ」の記載もちゃんとあります。
石山寺には紫式部の像がある
石山寺は東寺真言宗の大本山であり、紫式部が活躍した平安時代には、貴族たちによる石山詣が盛んになりました。
特に女性の間で流行したようで、紫式部をはじめ、藤原道綱母、菅原孝標女など、数々の女流文学者に人気があったようです。
石山寺の本堂には源氏の間があり、そこには源氏物語を執筆する紫式部の像が設置されています。
源氏の間に掲示されている案内板には以下の内容が記されています。
紫式部参籠の場面。紫式部が籠ったというこの部屋は、「石山寺縁起絵巻」の他の場面や他の文献から推察すると、天皇や皇族、貴族、高僧など身分の高い人々が使用する部屋であったようです。皇后の女房である式部は特別待遇にあったわけですが、新しい物語の制作がいかに重要な任務であったかが伺えます。
石山寺 源氏の間案内板
なお、正中年間(1324-1326)に成立した詞書によると、この部屋は鎌倉時代にはすでに「源氏の間」と呼ばれていたようです。「石山寺縁起絵巻」は「源氏の間」に関する最も古い資料でもあるのです。
2024年大河ドラマ『光る君へ』放送で大津市への観光客が増えるといいですね。
石山寺へは京阪石坂線石山駅下車して徒歩10分くらいです。