金堂前の広場から西側へ進むと、一切経蔵前に出ます。
一切経蔵の八角輪蔵
一切経蔵内には自由に入ることができます。中に入ると回転式の巨大な八角輪蔵が目の前に現れます。八角輪蔵は一切経を安置するための蔵で、回転させるだけで経典全巻を読誦したのと同等のご利益を得られると言われています。
三井寺公式サイトによれば、一切経蔵は慶長七年(1602)に毛利輝元によって、禅宗寺院の国清寺から移築されたものとのことです。
三井寺のシンボル三重塔
一切経蔵から南へ移動すると、三重塔が見えます。本寺のシンボルとなっていて、時代劇のロケでよく使われています。その昔、『仮面の忍者赤影』でガマ法師が操る巨大ガマが塔を破壊するシーンもこの場所で撮影がされました。
最近の映画作品では『るろうに剣心』『るろうに剣心 最終章 The Final』で主人公緋村剣心が敵役と対面するシーンの撮影が行われています。
明日、朝7時。#るろうに剣心最終章 pic.twitter.com/xVyGB1Ptrw
— 映画『るろうに剣心 最終章』公式アカウント (@ruroken_movie) February 20, 2020
この三重塔も移築されたものです。豊臣秀吉によって大和の比蘇寺にあった塔が伏見城へ移築され、1600年に徳川家康によって伏見城からこの場所へ移築されました。
桜の季節がベストビュー
三重塔の見頃は桜の季節です。三重塔の重厚な陰影と華やかな桜のコントラストがとても美しい。
唐院探題灯篭
三重塔を通り過ぎると、唐院潅頂堂前に出ます。さらに潅頂堂前にある門を潜ると、整然と並んだ灯篭の参道が現れます。
石灯籠は歴代の探題によって奉納されたもので、唐院に参内する者に清廉な感情をもたらすように配置されています。
この場所も時代劇のロケでよく使われています。
参道入口に2014年に公開された『柘榴坂の仇討』の案内版が立っていました。
この場所は今放送されているNHK朝ドラ『おちょやん』の露店シーンのロケで使われていました。篠原涼子演じる岡安の女将シズがかつての恋相手である延四郎と再会するシーンです。