2026年、今年の干支は「丙午(ひのえうま)」。60年に一度巡ってくるこの年は、古くから強いエネルギーを持つ年として知られてきました。そんな情熱的な1年の始まりに、私たちが訪れるべき場所、そして願うべきことは何でしょうか。
今回は、滋賀県大津市に鎮座する「時の神様」として名高い近江神宮を舞台に、2026年だからこそ考えたい「願いの形」について綴ります。

2026年「丙午」が持つ本当の意味
まず「丙午」という年について少し触れておきましょう。
古くからの迷信によって、かつては恐れられたこともあった丙午ですが、陰陽五行説の視点で見れば、これほど力強い年はありません。
- 「丙(ひのえ)」:火の兄。燃え盛る太陽のような、陽の光。
- 「午(うま)」:季節では盛夏。方位では南。最もエネルギーが最高潮に達する状態。
つまり、2026年は「火(情熱)が重なる、極めてエネルギーの強い年」なのです。停滞していた物事を一気に動かし、新しい時代へと突き進む。そんな「突破力」が求められる1年と言えるでしょう。
なぜ、いま「近江神宮」なのか
この強すぎるほどのエネルギーを、正しく、そして美しく使いこなすために。私が2026年の参拝先として近江神宮をおすすめするのには、3つの理由があります。
1. 「時の神様」による軌道修正
近江神宮の御祭神である天智天皇は、日本で初めて漏刻(水時計)を造り、人々に「時」を知らせたことで知られています。
情報が溢れ、スピードが加速する現代において、私たちは時として「自分自身の時間」を見失いがちです。丙午の激流に流されるのではなく、「自らの時間を主体的に刻む」。その決意を伝えるには、これ以上の場所はありません。
2. 運命を切り拓く「導きの神」
天智天皇は大化の改新を断行し、都を飛鳥から大津へと移した、極めて決断力の強いリーダーでした。そのため、近江神宮は「開運・導き」の神様としても信仰されています。何か新しいことを始めたい、あるいは現状を打破したいと願う人にとって、力強い後押しが得られるはずです。
3. 「火」のエネルギーと呼応する朱塗りの社殿
近江神宮のシンボルといえば、鮮やかな朱塗りの楼門です。この「赤」は、2026年の象徴である「火」の色とも重なります。静謐な森の中にそびえる情熱的な朱色は、私たちの心の中に眠る「やる気の火」を静かに灯してくれます。
2026年、近江神宮で何を願う?

さて、本題です。この特別な年に、私たちは何を願うべきでしょうか。
私が提案したいのは、単なる「棚ぼた」的な幸運ではなく、「自分をアップデートするための3つの願い」です。
① 「時」を味方につける願い
「自分にとって本当に大切なことのために、時間を使えますように」
丙午の年は、忙しさに追われがちです。だからこそ、近江神宮の時計館・宝物館を眺めながら、時間の尊さを再確認してみてください。「忙しい(心を亡くす)」状態から脱却し、自分の人生の主導権を握る。そんな「時の管理」への誓いは、2026年の運気を安定させる鍵となります。
② 「情熱」を形にする願い
「心の中に灯った情熱を、途絶えさせることなく具体的な形にできますように」
火のエネルギーは、放っておけば周囲を焼き尽くすだけですが、正しく制御すれば大きな動力源になります。やりたかった習い事、起業、あるいは大切な人へのアプローチ。あなたの「好き」や「やりたい」という熱量を、一過性のブームで終わらせないための「持続力」を願ってみてはいかがでしょうか。
③ 「変革」を受け入れる願い
「変化を恐れず、新しい自分に出会う勇気を持てますように」
天智天皇が古い慣習を打ち破ったように、2026年は社会も個人も大きな変革を迫られる場面が増えるかもしれません。変化を拒むのではなく、波に乗り、それを楽しむ強さ。そんな「しなやかな強さ」を願うことは、この激動の1年を最高のギフトに変えてくれるはずです。
参拝の後に楽しみたい「近江の美」
近江神宮を訪れたなら、ぜひ周辺の空気も五感で味わってください。
- かるたの殿堂としての横顔:映画『ちはやふる』の舞台としても有名な近江神宮。競技かるたに打ち込む若者たちの熱気は、まさに丙午的なエネルギーの象徴です。勧学館に漂う凛とした空気を感じるだけで、背筋が伸びる思いがします。
- 琵琶湖の「水」でリフレッシュ:丙午の「火」があまりに強すぎると感じた時は、近くの琵琶湖のほとりを歩いてみてください。火と水のバランスを整えることで、心身がニュートラルな状態に戻ります。
おわりに:2026年は「自分を燃やす」1年に
丙午は、決して怖い年ではありません。それは、「あなたが主役となって、人生を熱く燃やすための舞台装置」が整った年なのです。
近江神宮の静かな森の中で、時計の刻む音に耳を澄ませながら、自分の心に問いかけてみてください。「私はこの1年、何に命の時間を使いたいだろうか?」と。
その答えが、そのまま神様への一番の「願い」になるはずです。
真っ赤な楼門をくぐり、新しい自分へと一歩踏み出す。そんな2026年のスタートを、ぜひこの滋賀の地から始めてみてはいかがでしょうか。
あなたの2026年が、情熱に満ち、素晴らしい実りをもたらす「時の旅」となることを心から願っています。




